季節の便り:5

会津の春 観光地に暮らす日々

会津鶴ヶ城 桜便り
桜の開花が早まり暖かい日が続きました。会津若松市の名所鶴ヶ城には平日にもかかわらず朝早くからたくさんの観光客で賑わっていました。もちろん市民も日頃から親しむ場所です。何度来ても発見があり違った表情も楽しめます。鶴ヶ城天守閣は郷土博物館でもあり所蔵品展、企画展、イベントなど一年を通して楽しめます。またボランティアガイドによる無料の案内により、奥深く味わうことができます。ぜひご活用ください。

二ノ丸跡に会津木綿をモチーフにしたオブジェを見つけました。夜はライトアップされたのかと思います。南口から城外へ出ると天神橋があり、その下を流れる湯川河川敷公園に沿って桜並木が続きます。川風と水の流れ、音が心地よく静かな穴場です。南東には戊辰戦争ゆかりの史跡がある小高い山(372m)小田山公園も間近見え、会津は日常に歴史が息づく町だとつくづく実感します。
会津鶴ヶ城
会津若松観光ナビ

石部桜 大塚山古墳
会津五桜の中でも歴史が古く推定樹齢約650年以上の「石部桜」。野生種の一つ「エドヒガン」。10本の幹は添え木に支えられながら枝を張り、威厳を保つこの老木に咲く桜は瑞々しく、花かんざしのようにたわわに花をつけていました。見事な生命力。
石部桜は田畑の中にあり、散策を続けると「大塚山古墳」に辿り着きます。日常の散歩コースが歴史を辿る旅とは贅沢です。

石部桜
大塚山古墳

皇族が愛した猪苗代湖畔の風景 天鏡閣(国指定重要文化財)
明治40年8月、有栖川宮威仁親王殿下(ありすがわのみやたけひとしんのうでんか)が東北地方を御旅行中、猪苗代湖畔を巡遊され、その風光の美しさを賞せられてこの地に御別邸を建設することを決定されました。明治41年8月竣工。翌9月、皇太子嘉仁親王殿下(大正天皇)の行啓が有り、同御別邸を「天鏡閣」と命名されました。(公式ホームページより抜粋)

何度訪れても視点が変われば見える景色も変わってきます。美へのこだわりが伺えるいくつかのデザイン。各部屋ごとにある暖炉はそれぞれ違った模様を施したイギリス製マジョリカタイルで装飾されています。美しい鏡、美しい大理石と共に館内の見どころであり、タイル愛好家の聖地です。

圧巻は天鏡閣の中心となる「客間」。家具類はロココ調を日本風にアレンジし形は洋風ですが、椅子ごとに異なる装飾を見逃しません。漆塗に蒔絵や螺鈿が施されています。﨔に拭漆をし、図柄は酒井抱一の「四季花鳥図巻」からモチーフをとっているそうです。まるで美術館に来ているようで、細部まで目を光らせないといけない緊張感でピリッとします。

もう一つ見逃せないのはランプシェードです。これもそれぞれ違ったモチーフの透かし彫りになっています。唐草模様の天井飾りや、「影」ができないように工夫された球技室の証明など、意味のある用の美も潜んでいます。
敷地内には巨木の一本木をはじめたくさん桜の木があります。4月10日は咲き始めで花はほとんど見られませんでしたが再訪の価値ありと感じました。館内も復習したいと思うのです。
国指定重要文化財 天鏡閣(猪苗代町)


猪苗代町内の商店街でステンドグラスの街路灯が目にとまりました。平成24年の「ステンドグラス町並づくり事業」で制作されたそうです。街路灯25基分すべて違う作品です。うまく写真が撮れず、またなかなか気づかないかもしれません。夜になれはきっと美しく輝くのだろうと思います。素晴らしい事業です。
猪苗代町ステンドグラス町並づくり事業
ジョイハウス猪苗代 ステンドグラス工房

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