デザインの考察:6

印刷の原点を旅する
自身が長く身をおき今もその業界にかかわる印刷の世界。改めて学び直す旅に出ました。
朝日新聞東京本社築地工場見学ツアーに参加してきました。この企画は「朝日新聞ガイドウォーク」の中でも大変人気のツアーです。
本社社員の方でさえ勤続中に訪れることがない本社地下の印刷工場。普段の工場見学では入れないスポットまで見せてもらえる、業界通の玄人をもうならせる、たまらない工場見学です。
印刷の仕組み、流れは分かっていますが日本でも有数の大企業の本丸、そのリアルな現場を軽妙なトークで丁寧に案内していただけたことは「幸せ」の一言です。
印刷は歴史も深く技術の変遷、広がった地域での発展の違いなど興味深いテーマを持っています。そして非常にクリエイティブな世界です。あふれる印刷愛を再確認し、この業界に身をおいて来たことに改めて誇りと自信を持ちました。そして「その道のプロ」とは何か?を学ぶことも出来ました。






工場見学当日は平日で通常業務の中、空間を開けてもらい見学をさせてもらう形でした。
今まさに明日の朝刊が刷られ、折られ、結束・梱包され自動的に各所へのレールに乗せられて行く、一連の流れを見せてもらいました。これからは毎日見る新聞の見方も変わるのだと思います。
ツアーのお土産は印刷に関したものです。
見学当日に配達されるまだ世の中に出ていない刷り立ての夕刊です。夕刊は地元にはないためちょっぴり貴重でその上一面トップは「福島の酒 10連覇へ挑む」の新酒鑑評会の結果発表を期待する記事でした。加えて地方では配布されない号外で「侍J世界一」の見出しが躍るものです。結構余ったりするそうです。また印刷前の白紙の紙、これを見た人はあまりいないと思います。その他に活版の文字や築地市場最後のパノラマ写真など、大変貴重な品々をいただきました。「リピートしたい」これが感想です。
印刷博物館へようこそ

印刷博物館は東京都文京区水道1丁目3番3号 トッパン小石川本社ビル内にあります。
印刷を見る・知る・学ぶ4つの入口(印刷の日本史・印刷の世界史・印刷×技術・印刷工房)で展開された施設です。それらのテーマを丁寧に分かりやすくパネルや展示で構成され見ごたえがあります。それゆえ次回もっと時間に余裕を持って来館しなくてはと思っています。






仕事においてひとつの区切りをつけるため、印刷を学び直し歴史や文化に触れる研修の旅をしました。自分自身への報告書の作成が良い振り返りになることでしょう。また「紙の歴史」や「染料・顔料」「文字」など新たなテーマも湧き上がって来ました。好奇心のおもむくまま学びの旅を続けることにします。


