季節の便り:3
実りの季節の中で
季節の変り目が曖昧に過ぎてゆく中、秋の恵みは着実にやって来ています。
今回は会津地域では見かけない産物との出会いと活用をご紹介します。

バタフライピー(蝶豆花:チョウマメ)
鮮やかな色の変化を楽しむ茶葉商品として購入したことがあります。
生の花が農産物直売所で売っていました。天日干しで乾燥させた後花びら5枚を熱湯250ccで4分、青色のハーブティーになります。「レモンを加えると赤くなる」(紫色)と商品説明がありました。フレッシュでもハーブティーになるようです。味はなく後で入れたレモンのやわらかな酸味が心地良く、特別な味がないことは白湯のような印象で「安心感」も抱きました。
別の活用法として寒天を混ぜてゼリーも作ってみました。
花の青色には抗酸化作用を持つポリフェノールのひとつ「アントシアニン」が含まれていることから、美と健康への効果、エイジングケア効果が期待できるといわれています。
直売所では山菜などを入れるような透明パックで安価に販売されていました。希少性やトレンドを考慮した展開も可能なのでは、と感じました。

西洋梨の季節
【蒲生農園 喜多方市】
3種類の品種が順々に収穫されます。一番早い品種「マルゲリット・マリーラ」を購入し熟したものでジャムを作りました。
昨年からこの品種でジャムづくりを始めましたが、加工しやすく上品な味わいに仕上がります。スパイス(シナモン、カルダモン、クローブ)を入れてみると市販品のような完成度が得られます。りんごの収穫期とも重なり、りんご独特の酸味と西洋梨のとろける甘さは双璧を成します。
蒲生農園さんでラ・フランス収穫中の畑を見せていただきお話しも聞かせてもらいました。緩やかに傾斜する果樹園から町を見下ろし、夕日もきれいなのだろうとイメージさせます。
コンテナに山積みされたラ・フランスはこの後選別、冷蔵となり販売まではまだ少し時間がかかります。蒲生農園さんでは発送もされており、道の駅あいづでも販売されています。ラ・フランスを加工した珍しいジュースも商品化されています。

柑橘類でシロップづくり
会津地域でもユズの生産は見られますが、柑橘類は西日本の本丸が強い。お馴染みの「坂ノ途中」は季節の農産物情報をいち早く発信してくれ少々あわてます。せっかくだから色々試してみようと今回は沖縄産のシークワーサーと徳島産のすだちでシロップを作ってみました。これも安心・安全な有機農産物とわかりやすいレシピのおかげです。
経験して分かったことは、シークワーサーはユズのように果肉が柔らかく3㎜の輪切りと言われてもつぶされ果汁がこぼれやすく、半分に切ることになりました。すだちはしっかりとしていて薄切りも耐えました。一ヶ月ほど過ぎ氷砂糖が溶ける頃に果肉とスパイスを取り除き、清潔に消毒された瓶へ濾し入れ冷蔵で1年保存とありますが一ヶ月で消費してしまうでしょう。もう市販の清涼飲料は飲まないのです。
味見してみました。シークワーサーは野性味あふれる躍動的な印象です。すだちはあっさりながらも深みがあり上品なイメージです。シロップですから甘味料や調味料としても活用でき、思いがけない広がりも見せるでしょう。ジャムでもシロップでも「スパイス」を入れるとおしゃれなカフェで飲むような出来栄えを実感じます。ひとつ学んだことです。
【追記】
みずみずしい新生姜でジンジャーシロップも作ってみました。生姜を長く入れておくと味がきつくなってしまう感じがするため、頃合いを見てスパイスと共に少量残して取り出します。その活用法を考えてみました。
・肉の生姜焼きの調味料に加えて活用
・ブリの照り焼きの調味料に加えて活用
・浅漬けなどを漬ける際の隠し味として活用
・紅茶やお茶の中へ味のアクセントとして活用
・みじん切りにしてご飯の中に
・気つけとしてそのままポリポリ、シャキッとして体もぽかぽか
再利用で素材を余すことなく活用し、食の暮しを豊かにしたいですね。


